排熱利用による省エネ対策

輪転機から出る250℃の熱を、
エネルギーに利用したい

工場管理部長天野重孝
Interviewee Profile
第2製造本部工場管理部長 天野 重孝
1983年、新卒採用にて当社入社。印刷工場のオペレーターに配属。オペレーション経験を積み重ね、印刷物製造に関する専門知識を深め、1999年には本庄工場の設計に関与。現在は、印刷工場全体のエネルギーや共有設備・資材に関する管理、分析、企画を行っています。

Q.開発の経緯は?

政府の節電要請への対応と生産の両立をめざしました。

2011年6月に地下を利用した節電設備を設置し、その夏の生産活動を乗り切りましたが、そちらは3ヶ月という短い開発期間で考案し、設置したものでした。その後も電力の厳しい状況が継続することが予測され、冷却水発生装置の長期的な省エネ対策に取り組む必要がありました。

Q.どのような省エネ設備?

20%の節電を実現する吸着冷凍機の仕組み

輪転機から出る熱を回収し動力源として使用する循環型システムです。

輪転機のインキを乾燥させるドライヤー部から出る空気は、250℃にもなります。従来は、熱は、煙突から空気中に放出していましたが、その250℃の熱をエネルギーとして利用できないか、と考えました。まず、250℃の熱を煙突から回収し、その熱でお湯を沸かします。さらに、そのお湯を利用して、「吸着冷凍機」で、気化と液化を繰り返す熱交換を行い、28℃の水温を20℃近くに下げてから、冷却水発生装置に戻しています。

Q.効果は?

コージェネ設備となる2台目の吸着式冷凍機

改修を加えた、2台目となる吸着式冷凍機

20%の節電を達成し、翌年さらに改修を加えた2台目を設置しました。

20℃まで水温が下がっていれば、冷却水発生装置はそのまま水を送り出すだけで、電気をほぼ使用しません。設置した冷却装置では、2013年3月期に前期比40%の節電を実現しました。また、冷水の利用が少ない冬季には、給気した外気を+20℃上げる補助暖房として利用しています。輪転機のドライヤー部で発生する排熱をエネルギー化し、再び輪転機のエネルギーとして利用する、循環型工場をめざしています。

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